ベトナムでは昔から家族間や友人間での賭け事、ギャンブルをごく普通に行っていましたが、共産主義に支配されるようになって以降「ギャンブルなどの娯楽は資本主義の象徴」として禁止となり、20世紀末になるまで合法的に認められていたのは国営の宝くじのみでした。
しかし、共産主義体制から社会主義体制への移行に伴い、厳しすぎるルールは修正され、経済や政治の改革にも着手、これによって東南アジアにおける後進国と位置づけられていたベトナムが、アジアで最も急速に成長している国の一つへと変貌を遂げました。
また、政府は共産主義の支配下では存在すら認められていなかった違法ギャンブルの存在を公に認めると同時に、違法なまま放置するのでも、法律で禁止するのでもなく政府の管理下に置くため合法化することを決定したのです。
違法賭博が行われている場所の取り締まりを行った際には、政府関係者からも逮捕者が出るなど、ベトナムにおける違法なギャンブルの根深さがわかる事件もあったと言われています。
ベトナムの違法ギャンブル市場では数十億ドルもの金銭が動くと言われていましたが、政府の地道な摘発により2018年までに違法ギャンブル運営者をほぼすべて排除、ギャンブルの合法化に伴う厳しいルールを定めることに成功しています。
目次
ベトナムでのギャンブルの現状
ベトナム人は共産主義支配下、社会主義支配下で変化するギャンブルの扱いに臨機応変に対応してきたと言えるでしょう。
法律でギャンブルが禁止されていた時でも、伝統的な娯楽として闘鶏や闘魚に賭けていた人もいれば、サッカー賭博をしていた人もいます。
もちろん、公的なギャンブルではないためサッカー賭博や闘鶏をしたことで逮捕される可能性はありますし、罰金を支払わなければならないこともあります。
伝統的な娯楽と呼ばれていてたとしても、ちょっとした遊びのつもりであっても、違法なギャンブルであることは事実で、警察による取り締まりも行われています。
長く賭博を禁止していたベトナムで、政府によって違法なギャンブルを運営する業者が一掃され、2017年には合法的にランドカジノの運営もスタートしましたが、正式に認可されているカジノは8つだけです。
この8つのカジノはベトナム以外の国のパスポートを保有する者向けとなっていますが、ベトナムのパスポートを保有する者でも「21歳以上」、「月収1000万ドン(約440ドル)以上」、「家族によるカジノ入場を許可する書類を提出する」、「犯罪歴がない」といった条件を満たし、24時間ごとに1人当たり100万ドンの入場料を支払えば入場可能です。
ベトナムにおけるオンラインカジノの法規制について
ベトナムでは政府がランドカジノの運営を公式に認めており、法律で規制されていますがオンラインカジノについての法律や規制はありません。
ただ、海外で運営されているオンラインカジノを利用したベトナム人プレイヤーが逮捕されたケースもあるため、違法性がないとは言い切れないのも事実です。
こうしたことがあったせいか、オンラインカジノを利用するプレイヤーのほとんどがVPNを使ってIPアドレスを隠し、安全を確保したうえでプレイしているようです。
金銭的、時間的に余裕のあるベトナム人の場合は、オンラインカジノの安全性が確保できないという理由で、カンボジアやマカオ、タイなどのランドカジノに通っていましたが、コロナの影響で出入国に制限がかかっている現状では、オンラインカジノを利用するしかなさそうです。
ベトナムでの合法的なギャンブル
ベトナムで法的に認められているギャンブルは
- ランドカジノ
- 競馬
- ドッグレース
- 宝くじ
の4つで、このうち宝くじは国の独占事業となっています。
1999年から2017年まで、合法的なギャンブルと言えば国営の宝くじしかありませんでした。
世界で最も宝くじが盛んな国の1つと言われるベトナムでは、当選番号の発表が毎日行われており、6桁の数字のうち下2桁が当たれば当選金を受け取ることができます。
ランドカジノについては基本的にベトナム国民向けではありませんが、条件を満たした場合に限ってはベトナムパスポート保有者でも利用可能、外国人の場合はパスポートを提示するだけで利用できるので、気軽にカジノを楽しめます。
ドッグレースはベトナムのビーチリゾート、ヴンタウで開催されていますが、基本的に週末のみの開催で、観光がてらレースに来ている家族連れも多く、ギャンブルというより娯楽に近い位置づけと言えそうです。
ベトナムのおすすめランドカジノ3選
ベトナムでは高級ホテル、超一流ホテルにカジノが併設されていることが多く、東南アジアの都市とは思えないラグジュアリーな雰囲気に浸ることができます。
日本人が訪れることの多いハノイ、ホーチミンのどちらにもランドカジノがあるので、旅行ついでに足を延ばしてみる、あるいはカジノ目当てに宿泊するホテルを決めるというのも良いかもしれません。
パラッツォ・クラブ (シェラトン・サイゴン)
ホーチミン市1区にあるシェラトン・サイゴンホテルには「パラッツォ・クラブ(PALAZZO CLUB)」というカジノがあります。
オープンは2005年、テーブルゲームも多数揃っており、100台のビデオスロットがずらりと並ぶ様は圧巻です。
世界的なホテルチェーンでもあるシェラトン・サイゴンだけあって、客層も良く、スタッフの質もかなり高いと言われています。
軽食やドリンクは無料で提供、ミニマムベットは20ドルとなっています。
クラブ・ロワイヤル (ルネッサンス・リバーサイド・ホテル)
ホーチミン市のメイン通りでもあるドンコイ通りからすぐ、サイゴン川に面して建つルネッサンス・リバーサイド・ホテルには、クラブロワイヤルというカジノがあります。
ホテルにはスパやショップ、レストランなどが併設されており、海外からの観光客でにぎわっていますが、カジノ目当ての中国人観光客が大挙して押し寄せることでも知られています。
カジノがオープンしたのは2004年、カードゲームの種類は少ないものの、スロットは100台ほどあり、ルーレットのミニマムベットが低く設定されているので、初心者でも気軽に利用できます。
ウィナーズクラブ(ハノイホテル)
広々としたカジノに500台のスロットがずらりと並ぶウィナーズクラブは、Giang Vo Lake近くのハノイホテル内にあるカジノです。
ブラックジャックやルーレット、バカラなどカジノゲームは一通り揃っており、テーブルも2台ずつあるので、いついってもゆったりとプレイできるでしょう。
メンバーズカードなしで気軽に利用できるうえ、カジノ内のラウンジでは軽食をとることもできるので24時間いつでも、気が向いたときにプレイ可能です。
ベトナムのギャンブルで人気の都市
ベトナムは日本同様に縦に長い国、北を代表する都市のハノイと南を代表する都市のホーチミン、ちょうど中央に位置するダナンでは、街の雰囲気も全く違います。
それぞれの都市にホテル併設のランドカジノがあるので、カジノを巡りながらベトナムを周遊するのも良いのではないでしょうか。
ハノイ市の魅力
日本でベトナム料理と言って真っ先に名前が挙がる「フォー」は、元々ハノイを含む北部の麵料理なので、本場の味を楽しむことができます。
また、オバマ元アメリカ大統領が訪れた庶民的な食堂、ホーチミン氏の眠る霊廟はハノイ市内なので気軽に訪れることができ、少し足を延ばせばハロン湾クルーズも可能。
観光名所が乏しいと言われるベトナムですが、ハノイに関しては食事も観光も十分に楽しめる場所です。
ホーチミン市の魅力
ベトナム北部最大の都市であり、商業の中心と言われるのがホーチミン市です。
一年を通して気温が高く、東南アジアらしいのんびりとした空気が落ち着くという人も多く、一時期の雑貨ブーム以降は日本人女性の間でも人気の高い街です。
メコンデルタ地域への日帰りツアーの出発地、東南アジア各都市への乗り継ぎ地として世界中の旅行者に知られており、ベトナムで一番人や物、情報が集まる場所とも言えるでしょう。
ダナン市の魅力
ダナン市はベトナム中部を代表する都市で、日本からも直行便が運航されているため気軽に訪れることができます。
世界文化遺産でもあり、江戸時代に作られた日本人町が残ることでも知られるホイアンは、ダナンのすぐ近く。
歴史的な建物、博物館などが好きな人にはおすすめの都市です。
日本でも楽しめるオンラインカジノ3選
ベトナムには現地で楽しめるカジノがありますが、日本には自宅に居ながらにして楽しめるオンラインカジノがあり、日本人が使いやすいように考えられたサービスやネットを使うからこその特典など、ランドカジノとは違ったメリットもあります。
最近、日本人プレイヤーが多数登録しているオンラインカジノも増えていますが、その中でも特におすすめ、誰でも楽しめる厳選オンラインカジノを3つご紹介していきます。
1.ベラジョンカジノ

日本でのオンラインカジノシェアNo.1、日本人プレイヤーに一番人気のオンラインカジノとして不動の地位を築いているのがベラジョンカジノです。
2020年に運営が変わりましたが、それ以降も日本を含むアジア向けのサービスを強化していることから人気が衰えることはなく、それどころか以前よりもさらに使いやすくなった、サービスが良くなったという人もいます。
アカウント登録後は「ビギナーズボーナス」として最大で1000ドルのボーナスを受け取ることができ、3回目の入金時には10日間日替わりで人気ゲームの5ドル分無料プレイもついてくるので、色々なゲームを試してみたい人にもおすすめです。
また、遊べば遊ぶほどコインが貯まっていき、貯めたコインを使って入金ボーナスやフリースピン、抽選会の応募券などのアイテムと交換することもできます。
交換できるアイテムはプレイヤーのレベルによって変わるので、コインを集めながら、プレイヤーレベルも上げていきましょう。
ベラジョンカジノの日本語サポートのレベルについては以前から定評があるので、初めてオンラインカジノを利用する人も安心。
わからないことも気軽に質問できるので、不安なく利用できるオンラインカジノです。
2.ビットカジノ

元大関、現在は故郷エストニアで国会議員を務める把瑠都(バルト)氏がアンバサダーとして就任、ブログでの情報発信も熱心に行っているのがビットカジノです。
会社情報、ゲームの還元率なども積極的に公開しており、信頼できるオンラインカジノとしても高く評価されています。
最大の特徴と言えるのが、世界で初めて仮想通貨専門としてスタートしたオンラインカジノという点で、仮想通貨の匿名性の高さ、取引スピードの早さがビットカジノのサービスにも生かされており、本人確認なしでの出金が可能です。
また、アカウント登録時に入力する項目もわずか、匿名で登録できるので15秒もあればアカウント作成は完了、ゲームをプレイすることもできます。
1回限りのウェルカムボーナスを廃止、その代わりに登録後すぐに参加できるロイヤリティプログラムでポイントを貯めることにより様々な特典が進呈されます。
期間限定を含む独占ゲームを多数揃え、独占ゲームに関係した企画も実施するなどゲームのラインナップも個性的、かつ豊富なのでゲームに飽きてしまう心配はありません。
プロモーションも随時開催中で、お得なキャンペーンで賞金や賞品を獲得することもできるので、サイトのインフォメーションやオファーメールは要チェックです。
カジ旅

アカウント登録後、好きなアバターを選び、冒険する王国を選ぶところからスタートするのがカジ旅の特徴で、世界初のRPG型オンラインカジノでもあります。
もちろん、単純にカジノゲームを楽しみたい人にとっても魅力的なサイトであることは確かで、ゲーム数の豊富さだけでなく、カジ旅でしかプレイできないゲームが目当てというプレイヤーも少なくありません。
通常のスロットを6倍速で楽しめる「BLITZ(ブリッツ)」は、カジ旅とNetEnt社が共同開発した機能で、ちょっとしか時間がないけれどスロットで遊びたい、忙しいけれどスキマ時間にスロットをプレイしたいという人には最適な機能です。
対応しているゲームの数もどんどん増えているので、好きなゲームをいつでも気軽に楽しみたい人はぜひ試してみてください。
この他、ブックメーカーとして利用できる「カジ旅スポーツ」やオンラインカジノ業界では初の試みとなるロトランド社の「ロト」を採用するなど、カジ旅でしかできない遊び方も可能。
サービススタート時から、他とは違う、独自性の高いサービスを提供してきたカジ旅からは、今後も目が離せなさそうです。
まとめ:ベトナムで快適にカジノで遊ぼう
ベトナムのカジノは外国人の利用を想定しているせいか、設備もサービスもゴージャス、かなり快適に遊べるはずです。
ラスベガスには及ばないまでも、高級ホテルに併設されたカジノもいくつかあるので、旅行を楽しみながらカジノもといった使い方もできます。
ただし、気軽にベトナムまで遊びに行くのが難しい人が多いのも事実なので、そういう時は自宅からでも簡単にアクセスできるオンラインカジノがおすすめです。
ランドカジノとオンラインカジノを状況に合わせて使い分け、思う存分カジノゲームを楽しみましょう。