MGMチャイナ20年第4四半期EBITDAが黒字に!回復期待!

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MGMリゾーツ・インターナショナルは、2020年10~12月期にマカオ法人MGMチャイナの収益が2019年と比べて58%減の23億6,000万香港ドル(日本円で約318億円)となったことを報告しました。

2019年と比べると大幅の収入減となってしまいましたが、黒字に変換できたことによりマカオのカジノ界にも復活の兆しが見えてきたと述べています。

どのような記事なのか、様々な角度から解説していきます。

MGMチャイナ20年第4四半期EBITDAが黒字に!回復期待!

MGMリゾーツ・インターナショナルは、2020年10~2月期のマカオ法人MGMチャイナの収益が2019年と比べて58%減の23億6,000万香港ドル(日本円で約318億円)になったことを報告しました。

2019年と比べると厳しい数字ではありますが、今回の業績は20年第3四半期からは大きな改善となっています。
前四半期MGMチャイナは、収益が3億6,320万香港ドル(日本円で約49億円)であり、調整後のEBITDAは7億3,060万香港ドル(日本円で約99億円)もの酷いマイナス状態となり厳しい苦戦状態を強いられていました。

今回MGMマカオは新しいコタイにある姉妹施設の業績を上回ることができ、収益は12億6,000香港ドルとなり、調整後のEBIDAは2億4,710香港ドルになったことを報告しました。
また、MGMコタイは収益が11億香港ドルとなり、調整後のEBIDAは1億2,010万香港ドルとなったと報告しました。

これらの2つの施設を合わせると、VIPテーブルゲームの勝ち金は2019年四半期と比べて71%減となり、5億8,040香港ドルとなり、マステーブルゲームの勝ち金は52%減の18億9,000香港ドルとなりました。

MGMチャイナは、2020年のグループのマカオの市場占有率は、2019年よりも0.4ポイント上昇し9.9%となりました。
第4半世紀に限ると、12.6%にも達したということです。
今後は、カジノのプレミアムマス部門が牽引する形により、今後も市場の回復は進んでいくであろうと見込みを示しました。

親会社のMGMリゾーツも大きな損失を強いられた

親会社のMGMリゾーツは、グループ全体で2019年第4四半期の利益であった20億アメリカドルから4億4,800万アメリカドルへの損失へと転落しました。

原因は新型コロナウイルスのパンデミックによる、取扱高の減少と旅行客の減少です。
ホテルや特定施設や他の施設の休業や、マカオリゾートへの旅行制限や営業制限が長く続いていることから、連結純収益は53%減の15億アメリカドルとなってしまったと報告しました。

MGMリゾーツの社長兼CEOは、自社事業の長期的な回復に対し、自信を持っているそうです。
公衆衛生の危機という問題の解決が加速しており、制限が継続的に緩和されている中で、持続可能な成長に向ける省コストを通じ営業基礎を強化してきたと語っています。

どのマカオのカジノもコロナ禍に大きな影響を受けた

MGMチャイナに限らず、マカオのカジノ運営会社の業績は新型コロナウイルスによる大きな影響を受けてしまいました。
そのため、2019年度と比べると大きな収入源となってしまいました。

マカオのカジノ施設では、防疫対策として様々な対応をしています。
ゲーミングテーブルの間隔を空けたり、同時着席人数の制限をしています。
限定的な営業を余儀なくされている背景には、カジノ施設は密になりやすい空間という理由です。

そのため、マカオのカジノ施設では新型コロナウイルスの感染者が数か月間出ておらず、徹底的な対策が功を奏している証拠といえます。

しかし、最近はマカオのカジノの売り上げは回復傾向にあります。
その理由は、マカオと中国本土との往来制限が段階的に緩和されたことです。
海外からの旅行客を招くことはできていませんが、中国本土からの客がマカオのカジノを多く利用することになったことで、インバウンド旅客が戻りつつあり、マカオのカジノ売り上げが回復しつつあります。

マカオのカジノはしばらく収益がなくても安泰?

マカオのカジノは2020年の新型コロナウイルスの影響により、大きな収入減となっています。
想像できないほどの多くの収入減になっており、このような事態が発生すれば一般の企業は沈没してしまう状況です。

しかし、マカオは世界最大のギャンブルの拠点であり、この程度の収入減であれば数か月から数年収入ゼロが続いた場合でも生き残れると言われています。

カジノといえばアメリカのラスベガスも有名ですが、ラスベガスのカジノは多大な債務を背負っている業者が多くあります。
マカオのカジノ業者は豊富な現金収入を生んでおり、借金は比較的少ない状態となっています。
中国本土のギャンブル好きの影響により、近年マカオの収益は大きく伸ばしました。

2020年の累計のキャッシュは、1兆2,900億円と言われています。
好例はギャラクシーであり、定期配当をせず数年で約57億ドル(日本円で約6,100億円)のキャッシュを貯め込んだと言われています。
ここまでの規模の内部留保があることにより、新型コロナウイルスの影響が長く続いた場合でも生き抜くことができるのが、マカオの凄さです。

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