日本政府が12月18日にIR 整備計画の申請を含む基本法案を決定しました。
そんな中、和歌山では2021年春にも事業者を決定することを発表しました。
法案が決定されたことにより、和歌山のIR誘致が動き始めたといえます。
関西では大阪府と市もIR誘致に名乗りを上げており、和歌山を含め2か所でのIR誘致を計画しています。
和歌山の春の事業者決定はどのような内容なのか、様々な角度から解説していきます。
目次
和歌山でのIR誘致の事業者を春に決定!
和歌山県は、IRの誘致を目指して活動をしています。
当初は2020年春に事業者の公募をはじめて秋ごろに決定する方針でしたが、1年延期の流れとなりました。
大阪万博開催前の2024年の開業を目指していましたが、新型コロナウイルスの影響により遅れることも視野に入れて検討しており、2026年春の開業を目指しています。
和歌山に審査書類を提出したのは、中国のサンシティグループと、カナダのクレアベストグループの2社です。
2社とも審査を通過しており、今後和歌山は2つのうちのどちらかを選ぶ流れとなります。
和歌山県のIR誘致の予算は、2億3,000万円ほどを計上しています。
平成30年度予算の6998万円で誘致活動を行い、令和2年度予算は7,787万円誘致活動を行っています。
和歌山の県民は、IR誘致に意欲的な傾向があります。
和歌山県の姿勢が県民に分かりやすく響いている、良い動きといえます。
和歌山にIRが誘致されたら、県民みんなで喜ぶと言えるでしょう。
和歌山でのIR誘致の候補地
和歌山のIR誘致の候補地は、2019年時点で以下の3か所がありました。
- 和歌山マリーナシティ
- コスモパーク加太
- 旧南紀白浜空港跡地
この3つの候補地の中から、和歌山マリーナシティに一本化となりました。
和歌山マリーナシティに決定した理由は、投資意向のある全ての事業者の関心が和歌山マリーナシティに集中したことにより候補地と決定しました。
事業者から絶賛された理由は、「関西国際空港から近い」「京阪神へのアクセスが良い」「造成済で、すぐに着工が可能」「マリンスポーツ・マリンレジャーの聖地である」ことが高く評価された結果です。
IR運営に対して様々な利点がある場所であり、IR誘致の条件もクリアしている場所といえます。
和歌山マリーナシティは、海に囲まれた開放的な場所です。
近くには、セーリングナショナルトレーニングセンターや温泉、ヨットハーバー、フィッシャーマンズワーフ、ホテル、マンションなどがあり、絶好の候補地といえます。
活用部分は20.5ヘクタールであり、小さいと言われている長崎より小さい活用部分です。
しかし、環境の良さにより、最高のIT施設となることは間違いないといえるでしょう。
小さい中でも最高のIRとすることができる、最高の場所です。
和歌山のIR誘致で日本一会議場や展示場を作ることはできるのか
IR実施法の施行令案では、IR施設内に非常に大きな会議場と展示場が求められています。
IR実施法で求められている大きな会議場と展示場は、以下のような規模が求められているといえます。
- 日本一の展示場:最大会議場1,000~3,000人、展示場12万平方メートル
- 大規模な会議場・展示場:最大会議場3,000~6,000人、展示場6万平方メートル
- 日本一の会議場:最大会議場6,000人~、展示場2万平方メートル
かなり大規模な施設が必要であり、どの選択肢を取るのかは大きなカギとなります。
活用部分は小さいですが、IR誘致となった場合は自慢できる素晴らしい会議場や展示場を作る予定となっています。
和歌山が目指しているIRリゾートとは
和歌山が目指しているIRの基本構造は、リゾート型のIRを作ることです。
同じ関西では大阪もIRの誘致に名乗りを挙げていますが、大阪は都市型IRを目指しています。
大阪とは異なるIRを作ることにより、どちらもIR誘致が出来ることになった場合、近くで違うタイプのIRとすることができるからです。
事業者によると、近くにIRがあることで相乗効果が生まれると、プラスの声が挙がっています。
一方、全国3か所にしか作れないIR事業を完済に2か所作ることは、不公平感が出るのではという声も挙がっています。
IR説明会では、地域のしばりは関係ないと明言されています。
実際、シンガポールのIRは車で30分の場所に2つのIRがあり、共に相乗効果を生んでいると言われています。
和歌山が目指しているリゾート方IRとは、シンガポールにあるリゾート型IRを参考にしています。
シンガポールにある「マリーナ・ベイ・サンズ」と「リゾート・ワールド・セントーサ」は、理想のリゾート型IRであり、顧客もたくさん募っている理想のIRです。
「マリーナ・ベイ・サンズ」は海辺にあるIRであり、海と施設の風景がマッチしています。
高級感あふれる雰囲気は、まさに和歌山が理想としている姿です。
和歌山にしか出せないリゾート型IRの魅力により、IR誘致実現へと頑張っています。