2020年12月7日マカオ司法警察局によると、コタイ地区のIRカジノ施設にて勤務しているマカオ人のカジノディラーの男が、勤務先からチップを持ちだして逮捕されたと発表されました。
カジノではチップを持ち出しされることはありますが、カジノ従業員の持ち出し報告も少なくありません。
マカオのカジノで従業員がチップを持ちだした事件について、様々な観点から解説していきます。
目次
マカオでカジノディラーがカジノ職場からチップを持ちだし逮捕!
マカオの警察発表によると、12月4日にカジノ施設のサーベライランス部門より「ディラーの男が11月11日にテーブルの上にあったチップを持ちだしたと通報がありました。
ゲーミングテーブルを担当していたスタッフが、テーブルの上のチップ置き場に置いてあった額面1万香港ドル相当のチップ1枚を持ちだしたそうです。
何故判明したのか、その理由は別のスタッフがカジノフロアにチップが落ちているのを発見し、そのことを上司に報告したことからはじまりました。
床に落ちていたことを不審に思い、監視カメラにて確認したところ、被疑者であるスタッフ残しの部分に隠してあったチップがシフト交代の動いた際にチップが地面に落下してしまい、気づかないふりをしてその場所を離れた事が確認できたからです。
バレたと思ったのか、その後被疑者の従業員は無休休暇に入って当初の出社予定日に病気を理由にして欠勤したことにより、警察へ通報することとなりました。
通報を受けた警察は従業員である被疑者の家に赴き、男を逮捕しました。
調べに対して被疑者は、犯行を認めました。
動機は、経済的困難のために及んでしまったと説明しているようです。
マカオでのカジノ施設ではチップを使う
マカオのカジノ施設では、現金ではなくチップを使います。
チップは少し分厚いコインのような形であり、額面別に色やデザインに違いがあります。
どのコインにも共通しているのが、小さくて軽いことです。
高額チップもあり、1枚日本円で約134万円以上の高額チップもあります。
チップは、カジノフロアのキャッシャーにて額面の現金と交換ができます。
そのため、小さくて薄く軽いチップでも、現金そのものです。
小さくて薄く軽いチップであることにより、チップを狙った犯罪が多く発生しています。
巧妙な手口でチップ持ち出しをする犯罪も増加
今回のチップ持ち出し事件は、カジノ従業員が1人で犯罪を起こした事件です。
カジノのチップ持ち出し事件は巧妙となっており、2人以上のチームで手厚くチップもちだしをしようとしている事件も多発しています。
よくあるパターンといえば、2人組でのチップ持ち出しです。
1人はチップ持ち主の興味をチップ置き場以外に促し、もう1人がチップを持ちだすという流れです。
カジノに来ている人は気分が上がっている方も多く、話しかけると長く話すことも可能であり、チップ置き場から簡単に視線を変えることができると言われています。
様々な手口があるので、チップの管理はしっかり行うようにしましょう。
自信がない場合は2人以上でカジノを利用するようにし、他の仲間にチップの見張りをお願いすると良いでしょう。
カジノ施設でチップを持ちだされる犯罪に巻き込まれないためのポイント
カジノ施設でチップを扱う場合、必ず発生してしまうのがチップの持ち出し犯罪です。
そのため、チップ制のカジノの場合、チップが持ち出されないようにしっかりと管理することが非常に大事となります。
チップ持ち出しとなる場合の多くは、持ち主がチップを管理せずに放置しっぱなしになっていることです。
日本人は相手を信用してしまう傾向があり、チップ置き場にさえあれば無くなることはないと思う方も多くいます。
しかし、海外のチップ持ち出しの犯罪は、非常に多く発生しています。
よくある犯罪ですので、自分の身にも起きるのだということを自覚しましょう。
チップ持ち出しを回避させるためには、自分のチップを必ず見張ることです。
目を離すことなく見続けることで、持ち出しをしようとする悪者は近づいてきにくくなります。
話をしていてチップ置き場に目もくれない人のチップ置き場には、すぐと言っていいほどチップ持ち出しをしようとする人が目を付けます。
また、持ちだしはチップだけではなく所持品の持ち出しも多発しています。
バッグなどの所持品は、肌身離さず持っていることが非常に大事となります。
時計なども外してしまう方がいますが、腕から離すのは絶対に止めましょう。
その辺にポンと置いておくと簡単に持ち出しされてしまうので、所持品にはくれぐれも注意しましょう。
従業員が近づいてきても気にならない方も多くいますが、今回の事件のようにカジノ従業員の犯行が発生する場合も珍しくはありません。
自分と仲間以外は信用しないようにし、持ち出しに巻き込まれないようにしましょう。