日本では2018年にIR実施法が成立し、2年後となる2020年には日本初となるIRが開業するのではと期待されていました。
しかし、2020年12月現在、日本でのIR計画はとん挫してしまいました。
その理由は、新型コロナウイルスによる影響です。
新型コロナウイルスという検討のつかない事態が発生してしまい、日本のIR事業に進出を希望していた大手カジノ業者は次々と撤退しています。
今は、日本でのIRは無理なのではないかという声も出ているほどです。
日本でのIR計画は、これからも進んでいくのでしょうか。
様々な角度から、詳しく解説していきます。
目次
コロナで状況が一変!お先真っ暗となったカジノ計画
日本では2018年からIR誘致計画を行っており、IRの実現に大きな希望を持っていました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により多くの事業者が撤退をしてしまい、日本でのIR実現は難しいのではといわれています。
新型コロナウイルスの影響により、IR誘致には更なる悩みが出てきました。
それは、カジノはクラスターの温床になりかねないという心配です。
実際にカジノには、どのように人が集まるのでしょうか。
世界的カジノ大国のマカオのカジノは、人気とあって多くの利用者が集まります。
扉を開けると多くの利用者が集っており、それぞれのテーブルを囲むように多くの利用者が黒山の人だかりとなっています。
新型コロナウイルスでうながされている、密の状態となっています。
新型コロナウイルスが発生している現在、このような密集状態を作ることは大変危険です。
日本でも新型コロナウイルスが猛威を振るって感染者が増えているなか、このような密の状態をわざわざ作ることは望ましいことなのか、疑問視されています。
日本のIRの自治体申請を9カ月延長
日本では、新型コロナウイルスの影響で計画が進めていけないことを考慮し、自治体からの申請を予定より9カ月延期することになりました。
言葉では延長と言っていますが、正確には白紙に近いのではないかとも言われています。
新型コロナウイルスの影響で計画を進めることが難しくなったことも理由ですが、もう1つの理由は新型コロナウイルスが終息しない限り外国人客を集めることは難しいのではないかという心配です。
日本は世界の中でも、新型コロナウイルスの影響は出ている方です。
2020年12月現在新型コロナウイルスの発生は多発しており、東京や神奈川、大阪、愛知などのIR誘致を求めている都道府県では大変多くの感染者数となっています。
感染者数が減る要素は全くなく、この状態がいつまで続くのかは検討もつかない状態です。
そのため、日本へ訪れる外国人の数は激減しています。
首都である東京で多くの感染者が出ているので、外国人は日本に訪れることに警戒心を持っています。
今の新型コロナウイルスの猛威が治まらない限り、IR誘致の計画は様々な理由により進めにくいといえます。
新しい難題により、日本政府もIR誘致計画をどのように進めていくべきなのか、対処できないのも事実といえます。
IRに経済活性化を望む日本政府の姿勢
日本政府は、前安倍政権の時に日本のIR誘致を計画しはじめました。
目的は、経済活性化です。
カジノがあるマカオなどの国ではカジノによる収益がとても多く、経済活性化へと繋がっています。
その大きなメリットを日本も受けたく、IR誘致を計画しました。
しかし、経済活性化よりも重大な状態に直面してしまい、進めたいIR誘致の計画が進めにくい状態となってしまいました。
それは、急に発生した新型コロナウイルスです。
予測することができなかった新型コロナウイルスの発生により、期待していたIRによる経済活性化への期待は低くなってしまいました。
コロナ禍でもIRに人を集めることはできるのか
コロナ禍が治まることが予想できない状態ではありますが、そんなコロナ禍でもIRに人を集めることはできるのでしょうか。
現在新型コロナウイルスの猛威が強烈な状態であり、人が集まるところにわざわざ行く人はごく少数といえます。
外国人観光客は日本での新型コロナウイルスの猛威を知っているので、訪れる人はわずかといえます。
そのため、コロナ禍のなかでIRを開いたとしても、多くの人が集まることは考えにくいです。
せっかく巨額な資金を投入してIRをオープンさせても、これでは意味がありません。
新型コロナウイルスの終息は、専用のワクチンができないと治まらないと言われています。
専用のワクチンができるまでは2年ほどかかると言われており、まだまだ新型コロナウイルスの影響は避けることができないといえます。
IRは素晴らしい統合型リゾートですが、必要である顧客を集めることができなければ全く意味のない施設となってしまいます。
新型コロナウイルスの影響が低迷しない限りは、IR計画を進めることは難しい事といえます。